8 鈴木裕人・三ツ谷翔太著「フラグメント化する世界」 9 落合陽一著「2030年の世界地図帳」 5■■■■■■■■■■■■■■■■■■■(モノのインターネット)。自らの状態や周辺状況を感知し、通信し、何かしらの作用を施す技術が埋め込まれているモノが、インターネットに繋がっている状態。あらゆるモノがインターネットに接続することで、モノから得られるデータの収集・分析等の処理や活用が実現します。■■■情報通信ネットワーク上にある端末同士を直接接続して、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■人工知能 10 安宅和人著「シン・二ホン」 11 デジタルと地域固有の価値の融合について見ていきます。ICTを取り巻く環境を考えると、IoT5やブロックチェーン6、AI7といった技術の革新は、中央集権的なシステムから分散型のシステムへの転換を促すものとなり、それは、地域における固有性を色濃く反映した各地域ならではの社会システムになることが予想されています8。また、さまざまなテクノロジーがその土地に根付いたモノやサービスと掛け合わされることで、新たな魅力と価値が現れてくる「デジタル発酵」9という概念にみられるように、これからのデジタルは地域固有の価値と結びつくことで他にはない価値を持つことができるのです。ビジョンではこの地域固有の価値を「群馬の土壌」と表現しています。どんな土地でも何層にも積み重なる部分をうまく掘り起し、価値につなげていくことができれば、単なる美しさ以上の厚みのある世界が生み出せるのです10。群馬の豊かな自然と人とのかかわりなど、この土地の人々の営みの記憶である群馬の土壌を掘り起し耕して、新たな価値を生む豊かな土壌とすることを目指しています。 価値を生む方程式、3つ目の要素は人です。これまでは大きな売り上げ、付加価値、そして利益を生めば企業価値につながることが、富を生む方程式でした。しかし、現在の非
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