13新・群馬県総合計画(ビジョン・基本計画)の官民共創コミュニティと幸福(ウェルビーイング)に関する記述については、渡邊淳司/ドミニク・チェン監修・編著「わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために」や前野隆司著「幸せのメカニズム■実践・幸福学入門」を参照しています。 14 身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること。 19 4■幸福とコミュニティ ~地域別未来ビジョンの策定に向けた取組~ビジョンでは群馬県が目指す幸福を「3つの幸福」として描きました。さらに近年の幸福研究の動向を踏まえ13、「官民共創コミュニティ」に込められた、もうひとつの思いについて、触れておきます。 ■私たち日本人を含む東アジアの人々にとっての幸福(ウェルビーイング14)は、西洋の個人主義的幸福感と比較して、人々の間での身体的な共感や、人々が集う共創的な場を重視する傾向が強いとされています。このことは、県民の幸福度向上のために官民共創コミュニティが重要な意味を持つことを示唆しています。 ■まず、官民共創コミュニティは多様な参加者が集い交流を行う場です。そこから生まれる共感や「ありがとう」と言い合える関係性の中で自分の居場所を見つけることができれば、幸福の前提として大切な安心感を得ることができるでしょう。 さらに、官民共創コミュニティは、社会課題の解決やイノベーションといった共創のコミュニティです。「やってみよう」というチャレンジ精神で共創のプロセスに関わり、何事かを成し遂げたときには、何にも代えがたい達成感を得ることができるでしょう。 ■つまり、官民共創コミュニティでの共感と共創を通して「自分の存在や挑戦が応援されている、祝福されている」と実感できることは、県民の幸福度向上のために重要な意味を持ちます。
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