新・群馬県総合計画(ビジョン)
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96参考)始動人◇ここで、教育イノベーションが目指す人物像「始動人」について考えます。◇従来の日本の教育では、決められたルールと目標の中で、できるだけ早く効率的にそれを達成することができる人物を評価してきました。いわば、皆が走る競争で強い人を育ててきたと言えます。◇これは、人口が増加し、大量生産・大量消費で右肩上がりに経済が成長していた時代には、評価されたあり方でした。◇しかし、人口の減少局面を迎えた現在は、規模を拡大することで経済が成長する時代ではありません。新たな価値を生むことで、成長が達成されるのです。◇そのような時代に求められる人物像は、ルールや目標が明確でない中で、他人が目指さない領域で動き出す人です。自分の頭で未来を考え、動き出し、生き抜く力を持った人を育てていく必要があります。◇私たちは、このような人物像を「始動人」と呼びます。◇「始動人」は、個性的であることに寛容な環境から生まれます。つまり、「始動人」を生む教育は、全ての人に学びの機会を保障するだけでなく、一人ひとりに寄り添って、その多様な個性に合った最適な環境を、多様な学びの方法で提供する教育です。

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