新・群馬県総合計画(ビジョン)
55/120

51参考)「自立」とは何か◇ここで「自立」とは何でしょうか。私たちは様々な関係の中で生きています。産業も同様です。地域内だけではなく域外とのやりとりで経済は成り立っています。私たちが目指す「自立」は、独立・孤立ではありません。「自立」とは、特定の関係に過度に依存せず、多様で開かれた関係性の中で、主体性を発揮できることだと考えます。◇つまり、「県民の自立」とは、決して県民に■人で生きていくことを強いるものではありません。「自立」に至るまでの寄り添った関係性や、失敗したときのセーフティネットも、「自立」のための重要な要素です。◇また、「産業の自立」も決して域外との関係を断った独立・孤立主義を目指すものではありません。域外の複数の国や地域と開かれた関係を結びながら、域内に強い産業を作ることが重要です。◇さらに、「地域の自立」は、エネルギーや食、生活必需品などの分野で特定の外部に過度に依存することなく、域内での循環を高めることです。また、共創のプラットフォームにより公的サービスの持続可能性も確保することです。

元のページ  ../index.html#55

このブックを見る