新・群馬県総合計画(ビジョン)
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55参考)ヒトのポテンシャル■県民総活躍◇まずは人材です。今後20年間の生産年齢人口の減少という事実を前に、社会のなかで埋もれている才能を発掘し、担い手を増やして長期の持続可能性を確保する必要があります。◇ここでは、安宅和人氏の議論から若者、女性、高齢者に着目します。◇まずは若者です。 ■■■年段階で日本の単身を除く世帯の3世帯に1世帯が貯蓄を持っておらず、さらに難関大学の学生の親の所得水準は高く、これらの大学では地方出身者の割合が明らかに低いという事実があります。これは、少なくとも3分の1近い才能と情熱が、単なる環境要因によってきちんと発揮される機会なく埋もれている可能性を示しています。つまり、貧困の再生産、拡大ループを断ち切り若い才能を発掘する必要性があるということです。◇また、日本の男性の給与労働時間の長さと家事・育児時間の短さ、女性の家事・育児時間の長さを指摘し、日本の男性がもう少し効率的に働き一日に■■分(男女の家事時間の差の半分)を家事・育児に回し、女性がその分を仕事に回すことができれば、女性が価値を生み出す容量が3割以上増えると試算しています。◇さらに、シニア層も定年という制度で「強制」退場させてしまうことをやめることで、経験豊かな労働力が増えます。仮に各年齢ごとの人数が同じだとしても、 ■~■■歳ではなく、 ■~■■歳まで範囲を広げるだけで、3割以上の労働力が増える計算です。

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