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- 2023年5月15日
【Event Report】(後編)「始動人マインド」~バックキャスト思考で描く自分の未来~
この記事は【Event Report】(前編)「始動人マインド」~バックキャスト思考で描く自分の未来~の後編になります。よろしければ是非前編も御覧ください。
※2023年5月15日に公開した記事ですが、2023年5月17日に実際に講演で使用したワークシート、記入例を追記いたしました。
概要
2023年2月26日(日)13時30分〜16時、群馬県庁32階官民共創スペースNETSUGENにて、新・群馬県総合計画普及啓発イベント「始動人マインド〜バックキャスト思考で描く自分の未来〜」を開催しました。
後編で御紹介する第2部では、バックキャスト思考で自分の中にある「始動人」の「かけら」を見つけるワークショップを実施し、群馬県にゆかりのある若者が学校や地域の枠を超え、さまざまな意見を交わしました。
当日の様子を①動画レポートと②テキストレポートでご紹介します。
新・群馬県総合計画の概要は、VISIONページ・動画ページの「5分でわかる!新・群馬県総合計画の紹介」動画をご覧ください。
①動画レポート(Youtube公式「tsulunos」チャンネル掲載)
②テキストレポート
2部 ワークショップ 「MY VISION2040 ~私が世界を変える10人に選ばれた理由~」(星野麻実氏)
●自己紹介
星野:第2部担当します、NPO法人キッズバレイ代表星野麻実です。
先ほど村上さんのお話でインプットとアウトプットのお話があったと思うのですが、第1部で村上さんからたくさん刺激を受け、インプットしていただいたと思いますので、第2部ではアウトプットをしていければと思います。
また、この場に世の中を変えていく「始動人」の「かけら」を持つ皆さんも集まっておりますので、横のつながりも深めて行けたらと思います。
●イベント目的
星野:まず、簡単にイベント目的を確認します。
1 自分の中にある「始動人」の「かけら」を見つける
2 自分自身の始動人マインドを見つけながら人生を思い描く
進路は考えたことあるかもしれませんが、「人生」を考えたことありますか?人生100年時代とも言われますが、長い目で「人生」について考える場にしたいと思います。
ここで皆さんに力を借りたいのですが、今回イベントにある「バックキャスト思考」どなたか、この言葉を聞いたことがあって説明してくださる方いますか?
(会場挙手)
参加者:学校の先生から聞いたことは、まずは「フォアキャスティング」より「バックキャスティング」していこう!ということでした。
「フォアキャスティング」は自分がそのまま普通に歩めば実現できるラインで、今現在のまま進んでいったらどうなるかを考えていくこと。
「バックキャスティング」は頑張れば手が届くラインを目標にしていて、自分がなりたい理想の姿から逆算して、今やることを計画立てていくことだと教わりました。
(会場拍手)
星野:素晴らしい分かりやすい説明ありがとうございました!
未来は時間が過ぎれば来るものですが、座って待っているよりも自分の手で作っていけると面白い。では、どのように未来を作っていくか。
例えば、数学が苦手で国語が得意だから、国語を伸ばして行こう。こういう考え方ももちろんOKです。また一方で、「自分がどんな大人になりたいのか」を考えてみる方法もあります。例えば、どんな大人になり、どんな祖父母になって、その時孫に何を語っているかを想像してみましょう。その時もし「私は世界中に日本の文化や日本語の魅力を伝えたんだよ」と語ったとします。そうすると、前段の方法で考えた「国語を伸ばして行こう」というラインとはちょっと歩む道が違ってきそうですよね。
なので、今日は、進学して、就職して、その後…というフォアキャスティング的な積み上げていく未来ではなく、皆さんが「思い描く人生」その先の「ビジョン」を持つために、未来の理想の姿を一緒にイメージしたいなと思います。
●アイスブレイク 自己紹介と1部で心に響いた言葉紹介
ではまず、今日一緒にワークをするメンバーと、自己紹介と「1部で心に響いた村上さんの言葉」を付箋に書いて発表しましょう!
参加者NOTE:「やりたい」をやってみる、進む道を正解にする など
星野:今日このメンバーで進めていきますが、こういう場所に来ると普段、学校や近所で会えない人と会えたり、さまざまな価値観の人と出会えて盛り上がれたりすると思います。今後も何か一緒にできるそんなつながりも生まれたら嬉しいです。
では、今回のワークショップに移りたいと思います。
●ワークショップ
星野:画面に映し出されている雑誌『MY VISION』は2040年に世界各国で発売されている架空の雑誌で、皆さんは今から17年後の2040年にこの雑誌の取材を受けます。皆さんその時は何歳でしょうか?取材の内容は「世界を変えている10人」です。そこで行われる取材や記事を想像してみてください。記事見本を参考にしながら、手元のワークシートにご自身が掲載された記事を作成していきましょう。まず、最初の質問です。
記者の質問1「皆さんがアクションを起こした結果世の中が変わりました。どのような世の中に変わったでしょうか?」
星野:始めに話したバックキャスティングで考えていきます。ですので、今の皆さんにできるかどうかは考えなくてOK。今の技術でできるかもとりあえず置いておきましょう。「こんな群馬県、こんな世界、未来になったら良いよね」というのを想像して書いてください。
【ワーク1】テーマ出し
①付箋1枚に1つ、良いなと思う未来をどんどん書いていく。時間は2分で書けるだけたくさん書く。(○○な社会、○○がある、いる、できる。○○が無い。○○が当たり前etc.)
②書いた付箋を模造紙に貼りながら、チームメイトに発表。気になることがあったら突っ込んで聞いてみてOK。
【ワーク2】記事の作成
星野:ではそれを踏まえて、ワークシートに記載して記事を作っていきましょう!
実際に講演で使用したワークシートをダウンロードできます。
ぜひ実際に取り組んでみてください。
①〜③のインタビューの項目を書いてください。
シート内①|あなたが実現した未来はどのようなものか?
シート内②|なぜ、あなたはそのような未来を実現したいと思ったのか?
シート内③|その社会を撮った写真(簡単な絵をかいてみてください)
星野:次はシート内④番の所の質問です。記者の方に聞かれました。
記者の質問2「かつての2023年と2040年現在の、社会や世界のギャップ(差や違い)は何でしょうか?」
星野:理想を実現した2040年の未来と、2023年現在とでは違いがありますよね。この二つにはギャップ(差や違い)があるはずです。そのギャップは何ですか?と未来の記者に聞かれました。今と未来、現状と理想の未来の間にあるギャップ(差や違い)と、その差を生み出している原因や障壁は何か考えて書いてみてください。お金なのかな?価値観なのかな?何を乗り越えて理想を実現したのか、考えてみてください。
シート内④|2040年に達成した未来と、2023年現在とのギャップ(差や違い)を書く。また、そのギャップ(差や違い)を生み出す原因や障壁も分かれば記載する。文章にしにくい場合は、箇条書きでもOK。
星野:それでは⑤のところに行きたいと思います。
記者の質問3「2040年の社会を作るためにしてきたアクションを3つ教えてください」
星野:3つのアクションのうち1つは今から取り組めることを書いてください。今日からすぐできるような小さいことで構いません。残りの2つは未来に行うことを書いてください。
シート内⑤|目標を実現するためのアクションを3つ、内一つは今からできる事を書く。
星野:次に⑥です。
記者の質問4「目標を実現するためにたくさん苦労があったと思います、乗り越えられたのはなぜですか?」
星野:たくさんの苦労があったと思います、やめたいと思ったことや、泣きたいこともあったかもしれません。でも頑張れたのは何ででしょうか。イメージしながら書いてください。
シート内⑥|目標を実現するまでのさまざまな苦難を乗り越えられた理由を書く。
星野:最後に⑦、メインコピーを入れましょう。
皆さんが取材されたこの記事にタイトル(メインコピー)がつきました。それを想像して完成させてみましょう!
【ワーク3】 記事の発表
星野:書いた記事をグループでシェアしましょう!その時、是非入れて欲しいのは「今からできるアクション」。これは今日、同じグループの人たちに宣言、シェアしてください。
(会場から3名全体へ発表)
発表者1:
私は全ての人たちがイキイキと暮らせるように、世界のどの地域でも、地域コミュニティが発達していて、誰一人取り残されることなく、どんな時でも助け合いができて、誰もが住みやすい、生きやすい世界をつくります。
そのためにできることは、地域の人々が積極的に参加でき、地域が一つのチームとなって競い合えるようなイベントをつくって普及させていきたいと思います。
星野:素晴らしいです。是非イベントやるとき教えてください!皆で参加しましょう!!
発表者2:
私が考えたのは「全ての子どもに明日を」です。
知っていることと知らないことで貧困とかいろいろな差が生まれてくると思うんです。なので、日本だけじゃなく世界中の子どもが、生活の心配をすることなく、好きなことや将来のことを考えていける世界を実現しました。
そんな世界にするためのアクションとして、小さな事ですが、困っていることを一つひとつ聞いていくことが、大きな解決につながるのかなと考えています。そのためには一人でも多くの志を持った仲間に出会うことが大事だなと思っています。
星野:ありがとうございます、今日ここにいる人たちはその仲間ですし。皆さんも困ったことがあったら、聞いてくれるということなので、心強いですね。
発表者3:
私が考えたのは「みんなが主役」です。
世界に暮らす一人ひとり全員が主役になるような世界になっていて、助け合いの仕組みが強固になり、地域コミュニティが独立している。そんな世の中を目指します。弱い立場の人がいなくて、平等で、幸せが溢れる世界を目指します。
これを実現するために行ったことの一つとして、誰でも気軽に立ち寄れて話し合える場や関係を作ることが大切だと考えていて、まず今日参加したこのイベントのことを自分から情報発信していきたいと思います。
星野:ありがとうございました!確かに今の時代、一人ひとりが思いを伝えるツールを持っているので是非どんどん使って社会を変えていってもらいたいなと思います。
●最後に
星野:2部では、書く事でアウトプットしてもらいました。思いをイメージする力を皆が持っています。それを誰かに話すと、それに共感したり、力を貸してくれる人が必ずいます。話せば話すほど夢は実現していくと思いますので、是非自分の思いをいろいろな場所で発信していって欲しいなと思います。一人ひとりが持っている無限の力を発揮してもらって、みんなで一緒にこの地域を、社会をより良くしていけたらなと思います。
今日は皆さん本当にありがとうございました。
星野麻実さんのワークシート記入例はこちらからご覧いただけます。
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