- 動き始めた人とアイデア -

インタビューレポート①~me ZOOM(みなかみ町役場・中山文弥さん、櫻井藍さん)~

未来共創ワークショップから生まれたアクション ①
原点に立ち返る未来「はじまりの湯」me ZOOM(みなかみ町役場・中山文弥さん、櫻井藍さん)

 《 背景 》 
 群馬県が目指す未来を記した「新・群馬県総合計画」。その柱のひとつに産学官民が多様な分野で連携し、地域の課題の解決を目指す「官民共創コミュニティ」があります。その実現に向けて、令和3年度より始まった「未来共創ワークショップ」。官(=県や市町村などの行政)と民(=地域住民や企業等)が、それぞれの立場を越え、共にテーブルを囲み、地域の想いや実情に寄り添いながら、地域の課題解決に取り組む。そんな関係を紡いでいくことを、このワークショップでは目指しています。 
 また合わせて、話し合いがスムーズに進むように県と市町村職員にファシリテーション技術を学んでもらう研修も実施。そうすることで継続的に地域を支援できる体制づくりを行っています。 

 今回は、令和3年度の未来共創ワークショップで生まれた未来の芽(アイデア)を実現している方々にインタビュー。未来共創ワークショップはどんな場だったのか、ワークショップ後アイデアの実現に向けてどんなことを考え、どんな行動をされたのか、官民共創のポイントをお話いただきました。 
 第1弾は、みなかみ町役場の中山文弥さん。ワークショップが2022年1月に終わり、3(ミ)月2(ズ)日には「me ZOOM」という水についてみんなで考え想いを巡らすオンラインイベントを開催。短期間で未来の芽を実現された背景には一体どんなことが起きていたのか…?!お話をうかがいました。 

Q . ワークショップで「me ZOOM」というアイデアはどんな経緯で生まれたのですか?
 私たちのグループは、「この地域の森林資源(=水資源)がもつ価値の再認識」というテーマで話し合いをしました。第3回のアイデア出しで、 水とZOOMで何かできないか考え、「me ZOOM」という意見を出しました。資源の啓発、周知を図るためにどうしたらいいのか話したいということで、オンラインウェビナーに。すると、同じグループのメンバーから3月2日はミズの日になるんじゃないか、さらに2022年の3月2日は数年ぶりに水曜日だということもわかり、具体的なアイデアとなりました。 

▲ ワークショップの様子

▲ ワークショップで完成したワークシート 

Q . ワークショップ終了後、実現に向けてどんなことをしましたか? 
 まずワークショップ終了後、時間が経つと企画を寝かしてしまうことがあるタイプなので、1週間で企画案を作成しました。meZOOMの参加者も何か話す材料があった方が話しやすいと思い立って、その2日後には、イベントで使用する動画作成のために豪雪地帯にある水源地を探しにいきました。そのときは、仲間と体を張って水源を見つけて、水を飲んで「うまい!」というノリで、町内の湧水スポットを紹介しながら話を展開していくイメージだったんです。しかし、豪雪でいくら雪を掘っても水源地が見つからず…。豪雪に心が折れて「ワークショップでイベントをやる!と宣言したけれど、このままフェードアウトしても気づかれないだろう!」と、1ヶ月ほどアイデアを寝かせていました。
 そんな時にワークショップで一緒のグループだった役場の櫻井や、今回のワークショップの運営メンバーである群馬県庁の原口さんから「ぜひ実現してください!」との熱いエールが送られてきて。これが確か3月2日の1週間くらい前だったかな?フェードアウトしようと思っていた私の背中を、ジャガー横田とアントニオ猪木がタックルしてきたかんじ。半ば強制的に背中を押してもらい、そこから大急ぎで準備をしました(ヤバい!原口さんに気づかれた!という気持ちでした)。運営の協力者としては一般社団法人FLAPにお願いしました。
 少し話はそれますが、みなかみ町では移住促進がスムーズに進むように官民連携でFLAPと普段から協力しているんです。その関係性から、今回もFLAPが契約している施設であるテレワークセンターMINAKAMI内のオフィスからイベントを行いました。ビジュアルは櫻井につくってもらって素敵なものができて、かなり広く告知できたのではないかなと思っています。また彼女の存在があるだけで場も和むので、そういった面でも助けられました。参加者集めはFacebookでのイベントページ作成とスマウト、群馬暮らし、協力隊のサイトに告知しました。 

Q . イベントはどんな様子でしたか? 
 イベントの告知期間は短かったですが、20名弱くらいの方が参加してくれました。参加者は町内の人や東京や千葉に住んでいる方など様々でしたね。イベントでは、はじめに私の方から水についてのエピソードを披露させていただきました。そこから、参加者がお一人おひとりずつ順番に各自が持つエピソードを話し、皆で深掘りしていきました。私が思ったよりも、参加者のみなさんが水についてのエピソードをたくさん持っていて。これで終わりにするのはもったいないので、活かしていきたいですね。 

▲ イベントの様子 

Q . 今後について、どんなことをしていきたいのか展望はありますか? 
 やっぱり、みなかみ町に水源があることを生かすことしていきたいですね。あとは今の移住者には、環境意識が高い女の子が多いので、そういうメンバーで討論会みたいなのやってもいいかもと考えたりしています。それから3月2日はこれからも何かしらイベントをする日にしたいですね。 

▲ヒアリング当時にお話しされていた通り、2022年秋にはイベントを実施 

 ワークショップ終了後、すぐに行動を起こしていた中山さん。実現したいという想いを頭の中で考えているだけでなく、かたちにしていたことで、チャンスが訪れたときにしっかりと掴むことができ、実現することができたのではないでしょうか。 
 1年に1回、普段は当たり前すぎてあまり考える機会のない水資源について想いを馳せる。それがずっと続いていったら、一人ひとりの自然を守る行動や自然資源の活用にもつながるのではないでしょうか。

■プロフィール
・中山文弥さん
 みなかみ町役場職員。茨城県守谷市生まれ。36歳。2014年みなかみ町出身の妻との結婚を機に移住。 現在、町企画課で移住定住や地域おこし協力隊など担当。 
・櫻井藍さん 
 みなかみ町役場職員 。東京都世田谷区生まれ。31歳。2019年みなかみ町在住の夫と結婚したことを機に移住。 現在、町企画課で町に関わる統計調査や土地開発公社などを担当。

※ これは、2022年6月20日(火)時点の内容です。

「自分も地域でこういった活動をやってみたい!」、「官と民とで共創して地域課題に取り組みたい!」、「○○さんと一緒に取り組みたい!」 など、県の官民共創事業や中山さん・櫻井さんの活動に興味のある方は群馬県未来創生室までご連絡ください。 みなさまからのご連絡をお待ちしております。  

このレポートに関するお問い合わせ
群馬県 知事戦略部 戦略企画課 未来創生室
〒371-8570前橋市大手町1-1-1
TEL:027-226-2313