- 官民共創が実現する地域の未来 -

官民が共に描く地域の未来

新・群馬県総合計画の3つのキーワードのひとつが「官民共創コミュニティ」です。
群馬県では、たくさんの官民共創コミュニティの芽を育てるため、令和3年度より官民で地域の未来について話し合う「未来共創ワークショップ」に取り組んでいます。

官(=県や市町村などの行政)と民(=地域住民や企業等)が、それぞれの立場を越え、共にテーブルを囲み、地域の想いや実情に寄り添いながら、地域の課題解決に取り組む。そんな関係を紡いでいくことを、このワークショップでは目指しています。

また、ワークショップの中では、行政職員が話し合いをサポートする役割(=ファシリテーター)を担います。ファシリテーター役の行政職員が、共創に必要な対話の場づくりのスキルと知識を習得する研修に参加することで、継続的に地域を支援できる体制づくりを行っています。

官民共創の「湯けむりモデル」

全国有数の温泉地である群馬県の官民共創コミュニティづくりを、私たちは「温泉発生の仕組み」になぞらえて表現しています。“多様な人々” が集まる豊かな「森」では、地域への“想い” がじわじわと地中に染み込み「地下水」となります。地下水は、熱源(NETSUGEN)である「マグマ」に“ワークショップ” を通じてふれることで、“想い”が温められ、地上に噴出します。これが、“官民共創の取組” である「温泉」です。温泉からは、“いい雰囲気”が立ち上ります(湯けむり(湯けむりフォーラム))。そして、湯けむりは、水蒸気、雲となり、また大地に雨として降り注ぎます。この循環を持続的に生み出し、「官民共創の取組(=温泉)」が県内各地に湧き出してくる、いわば、群馬県が「官民共創の“温泉郷”」 となる未来に向けて、取組を進めています。

エリア別の未来の姿

「未来共創ワークショップ」では、参加自治体が持ち寄った複数のテーマに分かれ、課題の構造を整理し、取り組むべき「問い」を立て、その問いに対して、解決するためのアイデアを出していきます。

令和3年度から県内各地で順次、ワークショップを開催しており、ワークショップの参加者からは、共創の場に参加する意義や共創の可能性について、さまざまな声が寄せられています。
そして、それぞれのエリアで温められた「想い」は、エリアごとの未来の姿として公表しています。公表にあたっては、「湯けむりモデル」になぞらえ、未来の姿を“温泉”として表現しています。

それぞれの“温泉”には、ワークショップの参加者が考えた取組のアイデアが詰め込まれています。これらは、実現を確約するものではありませんが、未来に向けて地域で温められた想いの種です。実現にはたくさんの力が必要です。未来の姿に共感いただける皆さんのご参加(入湯)をお待ちしています!!

参加者の声は、未来共創ワークショップのレポート記事
未来の姿が出来るまでのワークショップの詳細は、テーマごとの「課題の構造図」・「問い」・「未来の種」

官民共創で描いた地域の未来の姿湯けむり未来図鑑

太田邑楽館林エリア

太田邑楽館林エリアでは、47名の参加者がテーマごとに8チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは8つで、太田市チームが「太田市総合体育館(OPEN HOUSE ARENA OTA)を活用した地域活性化」、館林市チームが「人口減少対策に向けた住み続けたいまちづくり」、板倉町チームが「SNSを活用した町の知名度向上に係る取組について」、明和町チームが「移住の促進をはかるための手段の検討」、千代田町チームが「住宅団地を軸にした移住施策の検討」、大泉町チームが「町のブランド力向上について」、邑楽町チームが「地域公共交通のあり方について」、県チームが「地域の強みを活かしたリトリート3泊旅プランづくり」です。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

前橋佐波伊勢崎エリア

前橋佐波伊勢崎エリアでは、28名の参加者がテーマごとに4チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは4つで、前橋市チームが「SDGsパートナーと市の協働によるSDGsの普及促進」、伊勢崎市チームが「魅力的な老人クラブのあり方」、玉村町チームが「外国籍の住民と地域住民の交流機会の創出」、県チームが「若者とさまざまな活動主体がつながり、地域の課題解決に取り組むための場づくり」です。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

高崎安中エリア

高崎安中エリアでは、20名の参加者がテーマごとに3チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは3つで、高崎市チームが「20-30代の女性が移住したくなるまちづくり」、安中市チームが「2040年にむけた公共施設の利活用について」、県チームが「城山県営住宅団地を再生・活用した新しいまちづくりとコミュニティの創出」です。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

北群馬渋川エリア

北群馬渋川エリアでは、53名の参加者がテーマごとに7チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは7つで、渋川市チームが「空き家で商いの促進」、榛東村チームが「『創造の森キャンプ場』を拠点とした魅力ある観光地づくり」と「ぶどう農家の存続と発展」、吉岡町チームが「公共交通の利便性向上」と「男性の家事・育児参画促進」、県チームが「伊香保森林公園と憩いの森の活性化」と「こどもの居場所2.0」です。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

多野藤岡エリア

多野藤岡エリアでは、43名の参加者がテーマごとに7チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは5つで、藤岡市チームが「高齢者の移動手段である地域公共交通(バス、めぐるん等)の活性化」と「既存資源(藤の花・冬桜)の魅力発信」、上野村チームが「持続可能な村づくり」、神流町チームが「森林資源を活用した新しいコンテンツの創出」、県チームが「伝統芸能を通じた交流人口など若い世代の巻き込み」です。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

吾妻エリア

吾妻エリアでは、57名の参加者がテーマごとに8チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは7つで、中之条町チームと草津町チームが「自然の恵みを活用した広域での魅力ある観光地づくり」、長野原町チームが「町内の小学生に向けたSDGsの普及促進」、嬬恋村チームが「少子高齢化によって失われつつあるつながりの再構築」、「村内の20~30代の若年世代の女性活躍推進を考える」と「吾妻線の活性化」、高山村チームが「空き物件所有者と移住希望者の素敵な関係づくり」、東吾妻町チームが「町の知名度向上に係る官民の取組」です。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

甘楽富岡エリア

甘楽富岡エリアでは、50名の参加者がテーマごとに7チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは、富岡市が「持続可能で環境に配慮した農林業」「移住の促進」「魅力ある観光地づくり」の3テーマ、甘楽町と下仁田町が「移住定住の促進~良質な住環境と空き家の活用~」、南牧村が「地域資源としての空き家の利活用」、そして共通テーマ「多世代が交流できる居場所づくり」の6テーマです。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

利根沼田エリア

利根沼田エリアでは、44名の参加者がテーマごとに6チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは、沼田市が「免許返納が進んで自家用車が利用できない人が増える地域での移動手段確保」、片品村が「地域の資源を活かした住み続けたい村づくり~移住定住のために~」、川場村と昭和町が「移住者や関係人口を受け入れる素地づくり」、みなかみ町が「この地域の森林資源(=水資源)がもつ価値の再認識」の4テーマです。3回のワークショップから、「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

桐生みどりエリア

桐生みどりエリアでは、49名の参加者がテーマごとに7 チームに分かれ、ワークショップを行いました。扱ったテーマは、桐生市が「SDGsの理念を市民一人ひとりが自分ごとにするためにできること」、「コロナ禍での子どもの居場所づくりのあり方」の2テーマ、みどり市は「市民が主体となり地域内での連携が生まれる健康増進事業のあり方」、「森林の新たな価値の創出」、「移住定住対策のコロナ禍での効果的なPR」、「市民活動・地域活動の新たな担い手確保」の4テーマ、そして共通のテーマ「高齢者や家庭環境に恵まれない子どもたちのICTリテラシー向上」の7テーマです。3 回のワークショップから「こんな未来があったらいいな」という未来の姿が湧き出てきました。

CONTACTそれぞれの”湯”についての
お問い合わせ

みんなで描いた未来像の実現に向けて、進められるところから少しずつ前に進めています。それぞれの「湯」についての進捗状況は異なりますが、「参加してみたい」「何かできないかな」「自分の地域ではやらないの?」という想いがある方は、ぜひ事務局まで一度、電話、メール、フォームよりお問い合わせください。

群馬県 知事戦略部 戦略企画課 未来創生室

TEL:027-226-2313 
メール:senryakuka@pref.gunma.lg.jp

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